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ベネチア (イタリア) 観光の現地クチコミ

現地のプロ(6人)詳細

Gallerie dell'Accademia アカデミア美術館

鈴木 徳郎 (ベネチアの公認ガイド)

ベネチア派絵画の歴史が一望にできる美術館

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  • 定番人気

アカデミア美術館は、14世紀から18世紀にかけてのベネチア派絵画が一望にできる美術館です。

イタリア各地に同名の美術館がありますが、
これは国立のアカデミア美術学校付属のギャラリーをこう呼ぶためです。
ベネチアの美術アカデミーは18世紀中頃に創立され、
美術館は19世紀初めから一般公開されています。

各時代のベネチア派の代表的な画家の作品が並び、14世紀のパオロ・ベネチアーノ、
15世紀のジョバンニ・ベッリーニ、そしてジョルジョーネを経て、
16世紀ベネチア絵画の黄金時代を代表する3巨匠、ティツィアーノ、ティントレット、ベロネーゼ、
17世紀には風景画のザイスやズッカレッリ、
そしてベネチア派の締めくくりとも言える18世紀の巨匠ティエポロの作品を中心に、
5世紀間に及ぶベネチア派の画家たちの作品が展示されています。

なかでも、この美術館の目玉はなんと言ってもジョルジョーネの「嵐」。
ルネサンス絵画の常識を革命的に変えた作品とも言われ、前景の人物ではなく、
まさに嵐をあらわす緊張感に溢れた自然の光景がこの絵の主題です。

山岸 玲子 (トラベルコンシェルジュ)

ベネチア派の絵画の傑作が収蔵されたベネチアで一番の美術館

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14-18世紀のベネチア派の絵画の傑作を集めた、ベネチアで一番の美術館。作品にはベネチアをテーマとしたものが多いのですが、絵画の背景に描かれた建物が、現存するものとあまり変わらないことに驚かされます。

この美術館の前身は、1750年に創立された美術学校で、美術館の名前である「アカデミア」はここから来ています。内部は24室に分かれており、ベネチア派を代表する画家であるジョヴァンニ・ベリーニと、ベネチアの三大画家と言われる、ティツィアーノ、ティントレット、パオロ・ヴェロネーゼの代表作が多く収蔵されています。

常設展示ではありませんが、誰もが一度はどこかで見たことがある、ダ・ヴィンチ作の「ウィトルウィウス的人体図(円と正方形の中に、裸体の男性が大の字に手足を広げている図)」も、この美術館に収蔵されています。

主要作品は、ヴェロネーゼ作「レヴィ家の饗宴」、ヴェネツィア―ノ作「多翼祭壇画(聖母の戴冠)」、ジョルジョーネ作「嵐」、ティントレット「奴隷を救う聖マルコ」、ベッリーニ作「サンマルコ広場の祝祭行列」、ベッリーニ作「サン・ロレンツォ橋から運河に落ちた聖遺物の奇跡」、ティントレット作「聖マルコの遺体を火葬の焼却から救う」、ベッリーニ作「王座の聖母と諸聖人」等々です。カルパッチョ作の「十字架の奇跡」では、まだ木製の跳ね橋だったころのリアルト橋が描かれています。

ベネチアを代表する大きな美術館ですが、観光客の多いシーズンでも予約はほぼ不要で、あまり待たずに入場できるかと思います。美術鑑賞好きの方は是非。

  • 上記の記事は、訪問時点の情報を元に作成しています。訪問先の都合や現地事情により、最新の情報とは異なる可能性がありますのでご了承ください。