ドイツのボンで生まれたベートーベンですが、22歳の時から亡くなるまでのほとんどをウィーンで過ごしています。
散歩が日課だったベートーベン、交響曲第6番「田園」の構想を得たとされる散歩道が、
このシュライバー川沿いにあります。
今は川沿いに家が建ち並ぶ閑静な住宅地ですが、地元の人々も「散歩」を楽しんでいます。
散歩道の途中には、ベートーベンの胸像や、五線譜をポケットに入れて散歩する姿の銅像があります。
かつてこの辺りは、鉱泉の出る保養地でした。ベートーベンが滞在した理由も「難聴」の治療として、
医師に勧められたからなのですが、残念ながら、効果はありませんでした。
作曲家として、どんどん聞こえなくなっていく耳に絶望し、死を考えたベートーベンは、
2人の弟宛に「遺書」を書きました。1802年10月6日、32歳の時です。
出されなかった手紙は彼の死後に発見され、そこにはベートーベンの「芸術に対する使命感」が書かれており、
人生の転換点を示すものとされています。
散歩道の近くにある家は「ハイリゲンシュタット遺書の家」として公開されています。
2階にある小さな部屋が2つだけの記念館ですが、最初の部屋には遺書のコピー、当時のこの辺りの風景画、
奥の部屋には56歳で亡くなった時の最後の住居の様子、デスマスクなどが飾られています。
部屋の窓からは教会の塔が見えます。ベートーベンはこの鐘の音を聞くことができていたのでしょうか……。
Beethoven Museum(Beethoven Wohnung Heillgenstad) ベートーベン記念館(ハイリゲンシュタットの遺書の家)
伊藤 雅雄
(フリージャーナリスト)
ベートーベンの足跡を尋ねて郊外を散策してみませんか。
- 投稿日2015/05/01
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エリアデープリング
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住所
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アクセストラム37番線 Hohe Warte駅から徒歩約8分
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電話番号+43-664-88950801
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営業時間[火-日]10:00-13:00, 14:00-17:00
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定休日月曜日, 1月1日, 5月1日, 12月25日
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予算入館料(一般) 8ユーロ
(27歳までの学生) 6ユーロ
(19歳未満) 無料 -
公式サイト
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