ウィーンの旧市街を囲むリング通り沿い、マリア・テレジア広場に2つのミュージアムが対になって建てられています。この2つは主歴代のオーストリア皇帝達が集めた絵画を展示してある美術史美術館と、フランツ・ヨーゼフ帝のコレクションを主に集めた自然史博物館です。
自然史博物館の主な展示物として挙げられるのは、1908年にオーストリアのヴァッハウで発見された「Venus of Willendorf」といわれるヴィーナス像です。今から約2万9500年前の旧石器時代に作られたもので、発見当時は人を象った像の中で最古のものでした。オーストリアの歴史を知るうえで大変貴重なものです。
他にも子供たちに人気の動く恐竜、1751年に地球に落ちた隕石、1760年にマリア・テレジアから夫のフランツ・ヨゼフ帝に贈られたたくさんの宝石がちりばめられた装飾品、そして1882年に日本の明治天皇から当時のオーストリア皇帝フランツ・ヨゼフ帝に贈られた、日本のタカアシガニの標本もあります。
それぞれの時代の動植物、鉱石や化石、宇宙に関する展示など幅広い展示を見ることが出来ます。地球の誕生から現在までの様子を画像で楽しめる世界地図の展示には、ハンドルで時代を操作できる仕掛けも。そのほか、顕微鏡が設置されていたり、ミクロの世界を映した画像が映されているスクリーンがあったりと展示方法も工夫が凝らしてあり興味深いです。
常設展、特別展など合わせて3フロアに渡る展示は全部見ると2時間はかかります。時間に余裕のない方は、興味のある展示を絞って見学するといいでしょう。余裕のある方は、博物館の中心に位置するカフェなども上手く利用して休憩しながら回るのがお勧めです。
開館時間は木~月曜の9:00~18:30、水曜は9:00~21:00まで、火曜日はお休みですが、年に数回開館する日程もありますのでHPをご確認ください。
入場料は大人12ユーロ、19歳以下は無料、シニア・学生割引もあります。オーディオガイドは5ユーロで借りることが出来て、言語はドイツ語、英語、フランス語など選択出来ますが日本語はありません。
博物館のスタッフの対応言語はドイツ語と英語で、チケットやショップの支払いにはクレジットカードも利用できます。夏休みや年末年始などたくさんの人が訪れる時は並んでいる場合もありますので、事前のオンライン購入もお勧めです。博物館内にはロッカーも完備されています。
アクセスは地下鉄U2・3でVolkstheater下車徒歩約4分、もしくはリングを走るトラム1・2・71・DでDr.-Karl-Renner-Ring下車、徒歩約4分です。
Naturhistorisches Museum Wien ウィーン自然史博物館
バレンタ 愛
(旅行会社勤務、フリーフォトライター)
大人も子供も楽しめる展示が盛りだくさん!建物の美しさやショップも要チェック
- 投稿日2020/04/13
2020/02訪問
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ジャンル博物館・ミュージアム 世界遺産
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エリア7区 ノイバウ
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住所
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アクセス地下鉄U3線 Volkstheater駅から徒歩約4分
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電話番号+43-1-521770
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営業時間[木-月]9:00-18:00 [水]9:00-20:00
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定休日火曜日(一部例外あり), 12月25日, 1月1日
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予算入館料(大人) 18ユーロ
(65歳以上) 14ユーロ
(19歳未満) 無料 -
公式サイト
- 上記の記事は、訪問時点の情報を元に作成しています。訪問先の都合や現地事情により、最新の情報とは異なる可能性がありますのでご了承ください。
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