アルベルティーナ美術館の建物は長くオーストリアを治めて来たハプスブルグ家のもので、フランツ2世とマリア・テレジアの義理の息子アルバートに1794年に譲り受けられました。そのアルバートのコレクションを元に1805年より美術館となり、戦時中に受けた大きなダメージの修復や改装を経て、今では世界的に有名な数多くの絵画を含む大規模なコレクションを所有する美術館となっています。
アルベルティーナ美術館を代表するコレクションはBatliner Collectionです。2007年以降リヒテンシュタインのBatliner家から借り受けているもので、モネやセザンヌ、シャガールにピカソまでの数多くの世界的に価値のある絵画コレクションとなっています。このコレクションは常設で、美術館の大きな見どころとなっています。
このコレクションの他にも常に大規模な展示を解説、2017年秋~2018年にかけてはラファエロ展、2018年秋からはモネ展、そして2019年2月からはルーベンスの絵画などを含むリヒテンシュタインコレクションの展示が予定されています。
グラフィックアートや写真展、家具なども数多くのコレクションを持ち、2014年からはウィーン郊外にある6000以上の数を誇るEssl コレクションもアルベルティーナ美術館に加わりました。またアルベルティーナ美術館内には20部屋のハプスブルグ家のアパートメントも含まれ、見学する事が出来ます。天候やイベント開催などで入場が制限される場合もありますが、時間に余裕がある方は美術館を訪れた際にアパートメント部分も是非見学してみてくださいね。
美術館内にはオーストリア大手のレストランDO & CO Albertinaが入っていて、ティータイムや食事を楽しむ事が出来ます。夏季には外のテラス席にたくさんのテーブルが設置されますが、道路よりもかなり高い所に位置するテラスなのでとても静か。ゆっくり出来る隠れスポットでもあります。レストランは美術館に入場しなくても利用出来ますので、観光の合間にちょっと休憩しに、ランチになど立ち寄る事も出来ます。
また美術館は基本的に年中無休。クリスマス・イブや年末年始も営業時間は変動しますが、美術館は開いています。水曜日と金曜日はなんと夜9時まで開館、忙しい観光スケジュールで訪れても遅くまで開いていてくれる美術館があるのは嬉しいですね。
入場料は大人16.9ユーロ、65歳以上のシニア、26歳以下、Vienna City Cardの提示などでそれぞれ割引料金が適用されます。日本語はありませんが4EURでオーディオガイドを借りる事も可能、英語、ドイツ語、フランス語などで説明を聞く事が出来ます。
美術館にはショップも併設。美術館に入場する事なくアクセス可能で、アルベルティーナ美術館のコレクションを始めとする数多くのアートグッズが並んでいます。
美術館の入り口は地上階より1フロア上がった場所にあります。階段もしくはエスカレーター、エレベーターでアクセスが可能。館内にはロッカーもあるので大きな荷物やコートなどを預けて館内を回る事が出来ます。
この美術館は展示物も多いので全部じっくり見て回ろうと思ったら3時間くらいかかりますが、少なくても全ての展示とハプスブルグ家のアパートメントを見るとなると2時間は見ておくといいでしょう。もちろんお目当ての有名な作品だけ駆け足で見る事も可能ですが、館内は複雑で数フロアに分かれているのであまり時間のない方は事前にフロアマップなどをHPで確認していく事をお勧めします。
アクセス:地下鉄U1,2,4、またはトラム1,2、DなどのKarlsplatzより徒歩3分
Albertina アルベルティーナ
バレンタ 愛
(旅行会社勤務、フリーフォトライター)
モネにピカソ、ルーベンス、ブリューゲルなど数多くの名画を所有する宮殿の中の美術館
- 投稿日2017/11/24
- 更新日2020/09/02
2016/08訪問
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ジャンル美術館・ギャラリー
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エリア1区 インネレ・シュタット
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住所
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アクセス地下鉄U1・U4線 Karlsplatz駅から徒歩約7分
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電話番号+43-1-534830
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営業時間[土-火・木]10:00-18:00 [水・金]10:00-21:00
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定休日無休
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予算入場料(大人) 19.9ユーロ
(65歳以上) 15.9ユーロ
(19-25歳) 15.9ユーロ
(19歳未満) 無料 -
公式サイト
- 上記の記事は、訪問時点の情報を元に作成しています。訪問先の都合や現地事情により、最新の情報とは異なる可能性がありますのでご了承ください。
アルベルティーナ周辺のおすすめ観光スポット
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