Theater an der Wien アン・デア・ウィーン劇場

1801年6月13日の19:00、このTheater an der Wienの幕が開きました。ウィーンで一番初めにオペラを上演した劇場は、開館から2年後の1803年、あのベートーヴェンを音楽監督に迎えます。

ベートーヴェンは劇場の一角にある部屋で生活し、様々な曲を作り上げました。オペラ『フィデリオ』や、交響曲2、3、5、6番などもここで作曲・初演されたほか、ヨハン・シュトラウス2世のオペレッタ『こうもり』や、フランツ・レーラーのオペレッタ『メリー・ウィドウ』もここで初演を迎えています。

今では国立オペラ座やVolksoperを始めとし、他にもオペラなどを楽しめる劇場が増えましたが、Theater an der Wienでもオペラやコンサートなどが上演されています。比較的モダン、奇抜な演出が多いのであまり初心者向けとは言えませんが、ちょっと変わったものを観たい場合や、目的のコンサートがある場合などは是非スケジュールをチェックしてみてください。美しい劇場内はウィーンの歴史と伝統を感じさせてくれます。

劇場内はガイドツアーで見学する事が出来ますが、毎日開催されている訳ではないので、HPで開催予定をチェックして下さい。所要時間は約1時間で大人7ユーロ。基本的にはドイツ語と英語ですが、条件が合えばリクエストで多言語でのツアーや、記載されていない日のツアーも可能です。お問い合わせください。

また、この劇場はモーツァルトのオペラ「魔笛」を書いたエマヌエル・シカネーダーが設立したことでも知られていますが、その魔笛のシーンを再現した「パパゲーノ門」があります。正面に向かって建物の右側にありますので、いつでも見ることが出来ます。

劇場は観光スポットとしても人気のナッシュマルクトの横にあり、地下鉄や各トラムなどが通っているKarlsplatz駅より徒歩5分くらいですが、分離派会館がある方向の駅出口から向かうと分かりやすく便利です。