九寨溝

九寨溝は、中国四川省の奥地にある自然保護の国立公園。渓谷に9つのチベット族の村（寨）があったことからこの名がつけられました。「九寨溝の渓谷の景観と歴史地域」の名称で1992年、世界遺産に登録されました。

岷山山脈（びんざんさんみゃく）の一部である園内は、原生林のなかにY字形の3つの谷が走っていて、大小さまざまな100を超える湖や数々の滝が点在するカルスト地形を形成。湖や滝の水は驚くほどに透きとおり、鏡のような美しさから、世界的な観光地としてその名が知られるようになりました。

伝説によると、ある少年が風で作った鏡を女神に捧げ、女神が割った破片が地上に落ちて、宝石のように輝く湖が誕生したとのこと。

220種を超える鳥類に加えて、ジャイアントパンダやキンシコウ、ターキンなどの希少動物も数多く生息しているのも特徴です。

旅行者は標高3,150mにある長海まで立ち入ることができて、園内バスも運行。園内にはビジターセンターやレストランがあるほか、公園周辺にもレストランや工芸品などがそろうショップが点在しています。 閉じる