ヴァルトブルク城

ヴァルトブルク城は、ドイツのテューリンゲン州アイゼナハ郊外に位置する城。11世紀に、テューリンゲンの伯爵であるルートヴィヒ・デア・シュプリンガーの命によって建てられたとされ、その後幾度もの増築を重ね、現在の姿になりました。中世ヨーロッパの封建時代の中でも優れた建築物であり、ドイツ文化と深い結びつきがあることから、1999年に世界文化遺産に登録されました。

12世紀に後期ロマネスク様式で建てられた城の主要部分は、ドイツの文化史や精神史において重要な場所として知られています。13世紀に歌合戦が行われ、歌劇『タンホイザー』の舞台にもなった祝宴の大広間や、宗教改革者マルティン・ルターが新約聖書のドイツ語翻訳時に使用した部屋など、当時の雰囲気が色濃く残されています。その他にも、聖女エリザベートの生涯を表すモザイク画で覆われた「エリザベートの間」など、その時代の家具や芸術品を展示。本館はガイドツアーのみ見学が可能です。 閉じる