ヴァッハウ渓谷

ヴァッハウ渓谷は、オーストリア北部のメルクとクレムスという町の間、約36kmにわたって続く渓谷一帯。ドナウ流域に広がるブドウ畑と中世の街並みが織りなす景観が印象的で、全長約3,000kmに及ぶドナウ川流域の中で最も美しい区間とされています。その素晴らしい景観と歴史から、2000年に「ヴァッハウ渓谷の文化的景観」として世界文化遺産に登録されました。

デュルンシュタイン城をはじめとする古城や修道院といった歴史的建造物も見どころのひとつです。中でも、断崖絶壁に建つ、黄色と白色が鮮やかなバロック様式のメルク修道院が有名。莫大な数の蔵書が並ぶ図書館やきらびやかな教会を見学できます。また、ワイン産地としても名高く特に白ワインは国外でも評判。ワイナリーやホイリゲ（ワイナリー併設の居酒屋）でテイスティングを楽しめるほか、秋のブドウの収穫期にはワイン祭りも開催されています。

ヴァッハウ渓谷の景観を楽しむ際は、ドナウ川クルーズ（冬季休業）がおすすめ。散策路が整備されているのでサイクリングやハイキングでも楽しめます。 閉じる