黄山

黄山（こうざん）は、中国の安徽省黄山市に位置する山岳地帯。中国の伝説上の王、黄帝がこの地で仙人になったという言い伝えから名付けられました。蓮花峰、光明頂、天都峰を中心に72もの峰々から構成され、最高峰は標高1,864mを誇ります。奇松、怪石、雲海、温泉、冬雪の5つの景観は黄山五绝と称され、「天下の名勝、黄山に集まる」といわれるほど。その独特な景観は多くの画家や詩人にインスピレーションを与え、1990年に世界複合遺産に登録されました。さらに2004年にはユネスコの世界ジオパークに認定、2018年にはユネスコの生物圏保護区にも登録されています。

黄山の名所は数多く、日の出の名所として知られる光明頂や、人字瀑、百丈瀑、九龍瀑からなる三大瀑布など見どころがたくさん。中でも樹齢800年を誇る迎客松が有名で、木の片側からのみ生えた枝は、まるで人が腕を伸ばして客人を歓迎しているように見えます。また、整備された道やロープウェイなどを使用して登山もできるので、訪れる人々は四季折々の美しい風景を楽しめます。 閉じる